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オーバーレイ方式とスワッピング方式 基本情報技術者試験対策

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OSの働き

オーバーレイ方式とスワッピング方式

次にオーバーレイ方式は、最近では1つのプログラムが多機能となり、プログラムサイズも膨大となっているので、プログラムをセグメントという機能単位に分割をして、実行したい機能が呼び出されたときに、必要なセグメントのみをメモリにロードする仕組みです。

セグメントは、大きなプログラムの機能を分割したものなので、セグメントの中には全体を制御するルートセグメントや、各セグメントから共通で使用される共通セグメントがあります。

このようなセグメントは、プログラムが完了するまで、常にメモリ上にロードされた状態となります。

テキストの例では、売上集計をするときはセグメントAだけをロードして、印刷処理ではセグメントBだけをロードしています。

ルートセグメントと共通セグメントは、このプログラムが終了するまで、メモリにロードされた状態となります。

 

 

スワッピング方式

では、最後にスワッピング方式です。

スワップとは、交換するという意味があります。

割り込み処理などで優先順の高いプログラムを実行したいときに、メモリに空き容量がない場合、一時的にハードディスクにプログラム全体を移動して、優先順位の高いプログラムをロードして実行させて、処理が終了すると元の状態に戻す方式をスワッピング方式といいます。

テキストの例では、割り込み処理が発生をしてプログラムAを実行したいけれど、メモリ上にプログラムAをロードできるだけの空き領域がない場合を示しています。

スワッピング方式では、まず実行中のプログラムDの処理を中断させ、プログラムDをエリアごとハードディスクに退避させます。

この作業がスワップアウトです。

次に、プログラムDが使用していた領域が空き領域となったので、プログラムAをロードして実行します。

次に、プログラムAが完了すると、この領域が解放されて空き領域になるので、ハードディスクにスワップアウトして退避させておいた、プログラムDをメモリにロードして戻します。

この作業がスワップインです。

そしてプログラムDは中断された状態から、再開して処理を続けていきます。

このように、実行中のプログラムを丸ごとハードディスクに保存するのをスワップアウト、その後ハードディスクからメモリに戻すのをスワップインといい、このような仕組みをスワッピング方式といいます。

 

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